デグーもチンチラも、愛嬌があって可愛らしく、飼いたいと思う人が増えています。
大切な家族の一員として、デグーとチンチラどちらを迎え入れるべきか悩んでいる人も多いはず。
私自身、ペットショップで出会って一目惚れして以来13匹のデグーを飼い、最近はチンチラも検討し始めております。
▼この記事でわかること
・デグーとチンチラの違い
・デグーとチンチラどちらが飼いやすいか
・どんな人がどっちを飼うのが向いているか
・選ぶ際のポイント
今回は、デグーとチンチラの違いを紹介しながら、どちらが飼いやすいのか、どんな人がどちらを飼うのがオススメなのかなど、選ぶ際のポイントを徹底的にご紹介していきます。
この記事を読んで、あなたにぴったりな子を見つけてお迎えしてくださいね♪
デグーとチンチラの違いは?どっちが飼いやすい?結論
「デグーとチンチラどっちが飼いやすいの!?」とすぐに結論が欲しい方に向けて、先にお答えします。
多くの人にとって、デグーの方が飼いやすいという結論になるはずです。
デグーとチンチラの違い | デグー | チンチラ |
室温 | 20〜25度 | 22度前後 |
湿度 | 50%前後 | 40%以下 |
寿命 | 5〜8年前後 | 20年前後 |
大きさと見た目 | 225~300グラム、ハムスターより少し大きい | 400~500グラム、毛がふわふわ |
声と物音 | 歌うように発声 | そこまで響かないが足音は注意 |
なつきやすさ | 犬のようななつき方 | 猫のようななつき方 |
その主な理由は、飼育環境と物音の量の違いにあります。
詳しく解説していきます。
デグーとチンチラの違いとは?飼育環境が違います
まず、デグーとチンチラは何が違うのかについて理解していきましょう。
デグーとチンチラは、実はどちらもアンデス山脈出身の動物たちです。
とはいえ、住んでいる地域は違います。
デグーが標高1200mあたりに生息することに対し、チンチラは標高4000mとかなり高い場所に生息しているのが特徴です。
標高が違うということは、住んでいる環境が違うため、飼育環境にも違いが生まれます。
飼育環境だけ見る場合、デグーとチンチラで比べるとデグーの方が人間の生活環境とあっており、飼育しやすいと言えます。
デグーの飼育環境
デグーにとって生活しやすい室温は、20~25度。
湿度は50%程度が理想です。
人が快適に過ごせる湿度は40%~60%程度と言われているため、デグーの生活環境は人間の快適な生活環境とマッチしやすいです。
チンチラの飼育環境
一方でチンチラにぴったりな室温は22度前後。
湿度は40%以下と、低めです。
人が快適に過ごせる湿度が40%~60%程度なので、チンチラと一緒に生活をしていると少々乾燥を感じるはずです。
デグーとチンチラ共通の飼育環境
デグーもチンチラも、とても敏感な動物です。
どちらを飼う場合も、適温を保たなくては死んでしまったり病気になってしまうので、エアコンは24時間かけっぱなしになります。
湿度が高すぎてしまうつゆの時期などは、除湿器をつけて環境を保ってあげる必要があります。
さらに、どちらも毛が部屋に舞うので、空気清浄機を設置している飼い主さんもいます。
【寿命】デグーとチンチラどっちの方が飼いやすい?
それでは、飼育環境以外のポイントについてもみていきます。
まずは寿命についてです。
動物を飼うということは、最後のときまで責任を持って愛情をこめて育ててあげる必要があります。
飼い始めてから何年間も先の生活を見据えて、検討してみてください。
デグーの寿命
デグーの寿命はだいたい5~8年と言われています。
長くて10年ほど生きる子もいます。
子供が小学校に入り、中学に入学する頃まで付き添えるくらいのイメージでいると良いでしょう。
チンチラの寿命
一方でチンチラの寿命は10~15年と、デグーと比べてかなり長いです。
長ければ20年も生きられる子もいます。
子供が生まれてから成人するまでの間飼い続けられるのか、覚悟を持つ必要がありますね。
人生には、結婚や引っ越し、出産などのイベントがつきものです。
チンチラの場合は特に、この先ライフスタイルが変化しても育てられるのかをしっかりと事前に検討してから飼う必要があります。
【大きさと見た目】デグーとチンチラどっちの方が飼いやすい?
続いて大きさや見た目についてです。
こちらは好みが別れる部分になります。
デグーの大きさ
デグーは頭から胴体で12~20センチほどと小さいです。
ハムスターと比べると1回りほど大きい印象を抱くと思います。
しっぽの長さは10センチなので、ハムスターよりも断然長いです。
体重は225~300グラムと軽く、ケージも小さくでじゅうぶんなため、部屋のスペースを取りにくいです。
チンチラの大きさ
チンチラの大きさは頭から胴体で25~35センチと大ぶりです。
しっぽの長さは10~25センチでふさふさとしています。
毛がもふもふとしているところが可愛いと感じる人は多いでしょう。
体重はだいたい400~500グラム、アメリカ産の子だと約900グラムにも及ぶほど。
大きくて重さもあるので、デグーの3〜4倍ほどのケージの大きさが必要になります。
初期費用としてケージ代がかかってしまいますが、食費などの飼育費用としてはどちらも大差ありません。
【声や物音】デグーとチンチラどっちの方が飼いやすい?
飼育中には、鳴き声や物音も気になるかもしれません。
どちらも賃貸で問題ない程度の発声をします。
デグーの声や物音
歌うアンデスのねずみと呼ばれるほど、色々な声を出して感情を表現します。
聞いていて楽しいのは、デグーではないかと思います。
また、小さいためほとんど物音はしません。
デグーは昼行性なので、飼い主が生活をしている間に活発に行動するのも嬉しいポイントです。
ただし、飼い主の生活リズムにあわせていく特徴もあるので、飼い主が夜型だとデグーも夜まで活動するようになります。
チンチラの声や物音
低音でとても小さい声を発します。
ただし、発情しているときや警戒している時は、高音で大きい声を発声します。
また、体が大きいため部屋を走り回ったり飛び跳ねるたびに少々物音がします。
チンチラは夜行性なので、基本的に夜に活発に行動をしたがります。
昼間は可愛らしい顔で昼寝をしているところを眺められるでしょう。
【なつきやすさ】デグーとチンチラどっちの方が飼いやすい?
ペットにするなら、どちらの方がなつきやすいかが気になる人もいるはず。
好みは、あなたが猫派か犬派かに分かれると思います。
デグーとチンチラどちらも個体差があり、なつきやすい子もいればなかなかなついてくれない子もいます。
デグーのなつきやすさ
デグーはどちらかと言うと、犬よりのなつきかたをします。
知能が高いため、名前を呼ばれれば近づいてきて、一芸を覚える子もいるほど。
ただし、「鳴けばご飯をもらえる・かまってもらえる」などと覚えてしまうと、ところかまわず鳴き続けてしまうようになる可能性があるので注意です。
チンチラのなつきやすさ
チンチラはどちらかというと、猫のようななつきかたをします。
名前を呼ばれたときに遊びに夢中になっていれば、無視をして遊び続けるような性格です。
臆病なので、飼い始めは部屋に引きこもってしまい触らせてくれない、などもよくあります。
そのような場合は辛抱強く、無理に触って怖がらせないことがポイントです。
まとめ:デグーとチンチラどちらが飼いやすい?
どちらが飼いやすいかは、飼い主さんの生活環境や性格によりさまざまなので、一概として言い切ることはできません。
ただし、大きさや寿命、飼育環境を見るならば、デグーの方が圧倒的に飼育しやすいと言えます。
尚、どちらもところかまわず噛んでしまい、糞や尿をする場所も覚えないため(チンチラは尿のみトイレを覚える個体がたまにいると言います)、飼育する際にはしっかりと対応をしておきましょう。
みなさんの意思決定のお手伝いができていたら、嬉しいです。
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