📝デグーの足底潰瘍とは?
デグーの飼育をしていると、ふと気づく足の異変。
「なんだか足の裏が赤くなってる…?」「歩き方がぎこちないような…?」そんな小さな変化が、
“足底潰瘍(そくていかいよう)”のサインかもしれません。
足底潰瘍とは、足の裏に炎症や傷、ただれなどができてしまう状態のこと。
進行すると皮膚が破れたり、出血したり、ひどい場合は感染症を引き起こすこともあります。
見た目にはちょっとした赤みでも、デグーにとっては大きな負担になる可能性があります。
実はこの症状、デグーには比較的よく見られるトラブルのひとつ。
特に床材やケージ環境、運動量、体重管理などが関係しており、飼い方次第で発症しやすくなることも。
初期のうちに気づいて対応できれば、大ごとにならずに済みます。
このあと紹介するチェックポイントや予防のコツを知って、愛デグーの足を守っていきましょう。

📝足の裏が赤い…それって足底潰瘍かも?
デグーの足の裏に赤みや変色が見られる場合、それは足底潰瘍の初期症状かもしれません。
症状はゆっくり進行することが多く、飼い主が毎日見ていても「なんか最近赤いかな?」くらいの違和感で気づくケースがほとんどです。
✅初期症状のサイン
- 足裏が赤くなっている
- 歩き方が不自然(びっこを引く、体重をかけたがらない)
- 足を頻繁に舐める・気にする仕草が増える
- 座る時間が長くなる(動きたがらない)
こうした変化がある場合は、足底潰瘍の可能性を考えておいた方が安心です。
🏥どんな状態なら病院に行くべき?
- 赤みが数日経っても改善しない
- かさぶた・ただれ・傷が見える
- 血がにじんでいたり、腫れているように見える
- 明らかに歩くのがつらそうな様子がある
こういった症状がある場合は、できるだけ早めに動物病院へ。
放っておくと、細菌感染や重症化のリスクがあります。
🧨悪化するとどうなるの?
足裏の皮膚が破れ、出血・腫れ・膿が出るようになると、痛みや炎症が強まり、ケージ内でも動かなくなったり、食欲低下につながるケースも。
最悪の場合は、感染が進んでしまい、長期治療が必要になることもあります。
大切なのは、「赤いな」と思った時点で行動すること。
見た目は軽くても、体の小さなデグーにとっては大きな負担になる可能性があるからです。

📝実際にどう治療するの?デグー
足底潰瘍と診断された場合、治療は症状の進行具合によって変わります。
早期に気づけば、ごく軽い処置だけで改善することもありますが、悪化している場合は時間のかかる治療になることも。
🏥 病院での治療内容
- 消毒・洗浄
患部をやさしく洗浄し、清潔に保ちます。
専用の消毒液を使うことが多いです。 - 軟膏・薬の塗布
炎症を抑える軟膏や抗生物質入りの薬を塗ります。
自宅でのケアとして、薬の塗り直しを指示されることもあります。 - 抗生物質の投与(重度の場合)
細菌感染が見られる場合は、飲み薬や注射で抗生物質を処方されることも。 - 床材の見直しの指示
ケージ環境の改善は必須です。
金網床の使用は避けるようアドバイスされることが多いです。
⏱️ 治るまでの期間は?
軽度の足底潰瘍であれば、数日〜1週間程度で改善することもあります。
ただし、炎症が進んでいたり、再発を繰り返している場合は、1ヶ月以上かかるケースも珍しくありません。
🐾 治療中に気をつけたいこと
- 足裏をなるべく清潔に保つ(床材の交換・ケージの掃除)
- 傷が広がらないように激しい運動は控える
- 投薬や塗り薬の指示は自己判断で中断しないこと
📝もしあなたの子が足底潰瘍になってしまっても、適切な処置と環境改善でしっかり良くなる病気です。
治療はもちろん大事ですが、再発を防ぐには日々のケアや予防がカギになります。

📝日々の予防が一番の治療!
足底潰瘍は、一度発症すると完治に時間がかかることもある病気です。
だからこそ、予防がなにより大切。
デグーの足に優しい環境を整えることで、リスクを大きく減らすことができます。
🛏️ ①床材を見直そう
金網やプラスチックのすべる床は、足裏に負担がかかりやすく、足底潰瘍の原因に。
柔らかくて自然な感触の床材に変えるだけで、かなりリスクが下がります。
✅おすすめの床材例:
- チモシーなどの牧草を厚めに敷く
→ 通気性もよく、デグーにとって自然な感触。かじっても安心。 - コルクマット
→ クッション性が高く、ケージの床全面に敷くと◎ - 布製マット(※かじり癖がある子には注意)
→ クッション性は高いが、誤飲のリスクには注意 - キッチンペーパーや新聞紙(清潔に保てるなら)
→ 定期交換前提での簡易的な対策に
⚠️避けたい床材:
- 金網床のまま何も敷かない(足裏に直ダメージ)
- 滑りやすいツルツルのプラスチック素材
- 粗すぎる木製チップなど、尖った素材
デグーは足裏がとても繊細。
特にチモシーなどの自然素材は、安心感がありつつ足裏にも優しいので、ベースの床材として非常におすすめです!
⚖️ ②体重管理も重要
太りすぎると足裏にかかる圧が増え、潰瘍のリスクが急上昇します。
特に、おやつのあげすぎや運動不足が続いていると要注意。
対策のポイント:
- 牧草中心の食事にする(チモシーが基本)
- ペレットやおやつは控えめに
- ケージ外での運動タイムを毎日確保する
👀 ③毎日のチェック習慣をつけよう
「気づいたら赤くなってた…」を防ぐために、毎日の観察がとても大事です。
チェックしておきたいこと:
- 足裏の色・状態(赤くない? かさぶたは?)
- 爪の伸びすぎ(歩き方が不自然になる原因)
- 歩き方や行動(足をかばっていないか?)
毎日見てると気づきにくいですが、「昨日と違う?」と感じたら、スマホで写真を撮って比較するのもおすすめです!
📝まとめ|足が赤いなと思ったら、迷わず観察&相談を
デグーの足底潰瘍は、飼い主の「気づき」が何より大切なポイントです。
足の裏が少し赤いだけなら、つい「様子を見ようかな」と思ってしまいがちですが、悪化すると治療も長引き、デグー本人の負担も大きくなります。
だからこそ、「ちょっとおかしいかも?」と感じたら、迷わず観察&行動に移すことが大切です。
早めに病院に相談すれば、軽い処置で済むこともあります。
そして、何よりも忘れないでほしいのは——
足底潰瘍は予防できる病気だということ。
飼育環境の見直し、体重管理、日々のチェック。
小さな積み重ねが、デグーの足と健康をしっかり守ってくれます。
「足が赤いかも…」と検索してこのページにたどり着いたあなたが、
少しでも安心できて、行動のヒントを持って帰ってくれたらうれしいです🐾
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