「軟便=すぐ病院?」デグー飼い初心者に伝えたい、判断のポイントと対応法
「うちのデグーが軟便で…」と焦って検索していませんか?
「なんか、うちの子のうんちが柔らかい気がする……」
「もしかして下痢?病気?」
「病院に行くべき?でも、夜だし……」
デグーを飼っている方なら、一度はこうした不安に襲われたことがあるのではないでしょうか。特に、情報が少ないデグーに関しては、ちょっとした体調の変化でも「これって普通?」「命に関わるのでは?」と不安が一気に広がってしまいがちです。
私自身も、過去にこじろー(我が家のデグー)が突然軟便になり、さらに元気がなくなり、夜間に動物病院を探して駆け回ったことがあります。そのときの焦りと不安は、今でもはっきり覚えています。
この記事では、そんな「デグーの軟便」に関するよくある原因や対処法、そして慌てずに行動するための判断ポイントを、私自身の経験も交えながら解説します。
「焦らないで、でも放っておかない」
この記事が、あなたとあなたの大切なデグーの健康を守るヒントになれば幸いです。
軟便とは?正常な便との違い
まずは、「軟便」と「正常な便」の違いをしっかり理解しておきましょう。
これは、飼い主が最初にチェックすべき大切なポイントです。
◆ 正常なデグーのうんちとは?
細長い円柱形で、適度な硬さ。表面は乾燥していて、手でつまんでも形が崩れない程度。色は濃い茶色〜黒っぽく、匂いもほとんどありません。

◆ 軟便とはどんな状態?
水分が多く、形が崩れやすい・崩れている状態。
以下のような変化があれば要注意です:
- お尻や毛にうんちが付着している
- 匂いが強くなっている
- トイレ周辺に水っぽい便がついている
- いつもより便の色が薄く、量が少ない
軟便の主な原因:食事・ストレス・環境変化など
◆ 食事内容の変化や偏り
新しいペレットやおやつ(特にドライフルーツなど)は腸に負担をかけます。繊維不足(牧草不足)でも軟便に。
◆ ストレス
ケージ移動、掃除の仕方、飼い主の不在、新しい家族など、環境のちょっとした変化でも体調に影響を与えます。
◆ 温度・湿度の変化
暑すぎる、寒すぎる、湿度が高すぎると腸の働きに悪影響。
夏場でもヒーターを設置し、デグーが自分で体温調整できる環境が必要です。
◆ 病気
腸炎、感染症、寄生虫などが原因になる場合も。軟便に加え、元気がない・食欲がない場合は早急な受診を!
こんなときは要注意!危険サインと受診の目安
🟡少し様子見できるケース
- 軟便だが形はある
- 食欲・元気がある
- 一時的な食事変更があった
ただし、24時間以上続く場合は要注意!

🔴即受診すべきサイン
- 水様便・強い臭い
- 元気がない・動かない
- 食欲・水分摂取がない
- お腹が張っている
- 軟便が半日以上続いている
自宅でできる初期対応 vs 絶対にやってはいけないこと
✅自宅でできること
- 温度・湿度の見直し(※夏でもヒーターを設置)
- 食事の見直し(慣れたフードに戻す)
- 新鮮な水の用意
- ストレスを避ける静かな環境
❌NG行動
- 人用整腸剤を勝手に使う
- 無理な強制給水
- 「明日まで様子を見よう」の判断で手遅れに
実体験:こじろーくんの夜間受診エピソード
ある土曜の夜、こじろーが突然軟便に。体が冷たく元気もなく、尿も赤く見えました。
夜間の動物病院を探し、「梅原動物病院」さんに対応していただけたのが救いでした。
診断は「胃拡張と脱水症状」。すぐに注射と点滴、ぶどう糖の強制給餌を行っていただき、こじろーは数日後に回復しました。
尿が赤かった理由は当時与えていたフードに含まれていたビーツによって尿が赤くなっていたという“誤解”もあり、知識と判断力の大切さを痛感しました。
まとめ:焦らず、でも放っておかず。冷静に専門医の判断を
軟便は、たった1つのサインでも大きな体調不良の入り口であることがあります。
「なんかおかしい」と感じたときに、飼い主の判断が命を守るカギになります。
「焦らず、でも油断せず」
不安なときは、自己判断せずに専門医へ相談してください。
あなたの小さな気づきが、大切なデグーの命を守ります。
コメント